ごあいさつ

 いま、日本各地の地域社会は急激に変化しつつあります。都市部では、人と人のきずなが失われ、顔も名前も互いに見知らぬ孤立した人びとが、ただ集住しているだけの無縁社会が当たり前となってきました。郡部でも、急速な少子高齢化と人口減によって、これまで維持してきた地域社会経営が、ますます困難となっています。日本の地域社会・地域コミュニティは、都市部における文化的な崩壊、郡部における物理的な崩壊の危機を迎えているといえるでしょう。いまこそこれらの地域社会に、未来を担う子どもを見つめ、子どもと地域コミュニティ、地域コミュニティと文化をつなぎ直し、地域から希望や活力を生み出す市民力が必要です。  そのためには、地域社会の文化的な個性やルールを理解しつつ、それらを支えてきた各種集団をつなぎ直し、潜在的なエネルギーを掘り起こす必要があります。コーディネートとは、異なる要素や主体を、それら一つ一つが分立しているだけでは発揮できなかった力を、それ以上に発揮させる組み合わせへ、新たな価値ある結合へと変貌させることを意味します。  異なる要素や主体を出会わせ、組み合わせること、人や集団を温かく強くつなぐこと、経験や知識を深めること、子どもたちの自己実現の可能性を多角的に引き出すこと、それらを通じて地域社会・地域コミュニティに貢献し、その活力を再生・再創造すること、それが子ども文化地域コーディネーターの使命(ミッション)です。そして、コーディネーター自身も、その営みを通じて大きく変化・成長していくことを楽しみとして、ともに未来をめざしましょう。 

子ども文化地域コーディネーター協会 理事長
中川 幾郎(帝塚山大学名誉教授)

協会主要役員

理事長
中川 幾郎 (帝塚山大学名誉教授)
副理事長
漆畑 栄子
専務理事
太宰 久夫 (玉川大学芸術学部教授)
森本真也子
若松三容子
事務局
遠藤 貴子